薬王堂気まぐれ通信使№826  2021-7-18
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

7月18日(日曜日)、コロナウイルスの影響もありましたが久しぶりに宮島において第651回植物観察会(ヒコビア会)が開催されました。
朝10時に宮島桟橋に集合し広大理学部大学院・宮島自然植物実験所の坪田博美先生の指導のもと出発しました。
行程は桟橋から旧陸軍道路を通り杉之浦に通じる山道(旧陸軍道路)を植物観察しながら歩きました。
明治時代に整備された道で島の裏側にある砲台施設まで弾薬や物資を運んだということです。


ここで島の山道について少し触れておきましょう。
旧陸軍道路は杉之浦を通り包ケ浦~島の砲台施設と通じますが包ケ浦より山越えをする博奕尾(ばくちお)という古い山道があります。
この道は1555年の厳島合戦の時に、毛利元就の軍勢が島の表側に侵攻してきた陶晴賢の軍勢を破った時に使用した古道だそうです。

18日は朝から雨が降っていました。
気が付いた植物を記録してみましょう。

キミノバンジロウ (Yellow Strawberry Guava) 植栽
サカキ
タマミズキ
アセビ
ヒサカキ
ヤブニッケイ
シキミ
ハスノハカズラ (雄花) (雌花)
オオイタビ
イヌガシ
スノキ
イタビカズラ
ヤマモモ
カナメモチ
ブタクサ
カギカズラ
トラノオジソ
クマヤナギ
ウリハダカエデ
クスノキ
ネズミモチ
ウラシマソウ
アオテンアンショウ
イソノキ
ヒメヤマツツジ
ミミズバイ


ミミズバイ


モミ
カマツカ
サカキカズラ
ホウロクイチゴ
クロマツ
オガタマノキ
コシダ
ウラジロ
アカマツ
ダンドボロギク
ハンゲショウ ()
ソヨゴ
シャシャンボ
クロキ
ミヤマガマズミ


クマノミズキ
ハゼノキ
サンゴジュ
ヤマウルシ
コガクウツギ
ナンキンナナカマド
クリ
キョウチクトウ
ハマゴウ () (花横)
ヤブムラサキ
ネズ
タラノキ
イロハモミジ
カンコノキ
ムラサキシキブ
ヒナノシャクジョウ
ヒメハシゴシダ


ヒナノシャクジョウ

ヒナノシャクジョウにはが咲いていました。
花の大きさは3ミリくらいで茎を入れても1㎝位の小さな植物です。
ここではかつてホンゴウソウ(2001年撮影)も見つけたことがありますが今回は確認できませんでした。
雨は土砂降り状態となりました。
昼食も取らずに歩きましたので、もみじ饅頭を買って店の前でいただきました。(今日の仲間)


五重塔・千畳閣のある塔の丘と甍 (スケッチ)


ここは滝町の一角、厳島合戦の折には滝小路は追う毛利側と逃げまとう陶側の兵士の争いで血なまぐさい光景が繰り広げられたと伝えられています。
宮島には多くの野生の鹿がいますが安易に近づかない方がいいと思います。
先日も野生鹿の多い山道に入り込んだせいでしょう、鹿に寄生するマダニにかまれました
股座に何か血豆が出来たが何だろうと見たところマダニが噛みついていました。
安易に引っ張りますと顎の部分が残ったままになるので注意しなければいけません。
何度か被害にあったことがありますが2014年にかまれた時には1年間、顎の部分を残したまま気が付かず灸治をして取り出したことがあります。
今回はマダニを火あぶりの刑にしました。


マダニにもぐさを載せます。


火をつけます。


火あぶりの刑です。熱いのでしょう、さかんに手足?を動かします。


ゆっくり引き離します。


肉片をしっかりくわえています。皮膚には顎が残っていないようです


マダニはウイルスを媒介し感染症をおこすと言われますが二度目のコロナワクチンを打ち終わった時なので効いてくれればいいがな?と願っています。

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